電鋳とは
電鋳とは、マスターモデルの表面に厚メッキを行い、これをマスターモデルから剥離して、マスターモデルと全く反対面の形状をつくる方法です。電気メッキと同じで電気化学反応を利用しています。
電鋳加工
【マスターモデル】
【製品】
電鋳の特徴
転写性に優れ、寸法精度が高い。
マイクロレンズアレイ電鋳による転写精度比較
電鋳加工
マスターモデル
深さ:43.69μm
電鋳金型
深さ:43.69μm
ナノ構造、狭ピッチ高アスペクト比構造加工まで対応。
微細パターンマスターモデルを反転した電鋳金型
電着金属の硬度・引張強度などの物理的特性や耐食性などの化学的特性を使用目的に合わせて変化させることができる。
ニッケル電鋳物性
Ni | Ni-25%Co | |
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硬度(Hv) | 200〜250 | 450〜500 |
引張強度(MPa) | 550〜570 | 1300〜1500 |
伸び(%) | 17〜20 | 0.5〜1.5 |
ヤング率(GPa) | 185 | 192 |
熱線膨張係数(×10-6/k) | 12.5〜13.0 | 11.0〜11.5 |
熱伝導率(W/m・k) | 90.5 |
使用目的にあわせマスター材質を選択することができる
非金属マスターモデル
- エポキシ樹脂
- アクリル樹脂
- シリコンウエハー、ガラス
- 成形品(ABS樹脂など)
電鋳の製造工程
シボ貼り込み
シリコン反転モデル
マスターモデル
電鋳加工
金型
製品の形や大きさに関係なく、電鋳槽があれば製作が可能である
大型電鋳槽浴槽60,000ℓ
クラス10000のクリーンルームに電鋳槽を設置。高品質の製品を製作します。